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スウェーデン議会選挙で不正疑惑、検察が捜査、11議席を左右する再選挙の可能性

スウェーデンでは有権者が政党を選ぶだけでなく、政党名簿から特定の候補者に優先票を投じることができる。
スウェーデン、首都ストックホルム、社会民主党のアンデション前首相(ロイター通信)

スウェーデンで9月13日に行われた議会選挙(一院制、定数349)をめぐり、中央部ダーラナ県ボルレンゲで選挙不正の疑いが浮上し、検察当局が捜査を開始した。疑惑の対象となっているのは左翼党の候補者アリ(Mohamed Abdukardir Ali)氏で、同氏の得票が予想外に伸びた背景に、あらかじめ特定候補にチェックを入れた投票用紙が使われた可能性があるとされる。検察は捜査が初期段階にあり、現時点で容疑者は特定されていないと説明している。

スウェーデンでは有権者が政党を選ぶだけでなく、政党名簿から特定の候補者に優先票を投じることができる。今回の疑惑は、数百人の有権者がアリ氏の名前にチェックを入れたことをめぐるもので、地元メディアは、投票所に向かう有権者にチェック済みの投票用紙が渡されたとの情報を報じている。一方、アリ氏はテレビ取材に対し、疑惑は「完全な間違い」と否定している。

左翼党は捜査が続く間、アリ氏が休職すると発表した。党幹部によると、同氏は新議会の発足から議員として活動しない予定だという。警察の汚職対策部門が捜査を担当している。

今回の疑惑が注目されるのは、選挙結果が僅差だったためだ。選挙管理委員会によると、アンデション(Magdalena Andersson)前首相率いる中道左派勢力が349議席中176議席を獲得し、与党勢力の173議席を3議席上回った。ダーラナ県では中道左派が6議席、右派が5議席を獲得している。

当局が結果に問題があると判断すれば、ダーラナ県で再選挙や再集計が行われる可能性がある。再選挙となれば、スウェーデンの国政選挙では初めての事例となる。

再選挙は原則として3カ月以内に実施する必要があり、捜査と選挙審査の判断が今後の焦点となる。

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