ブラジル・アマゾナス州で森林火災拡大、州都マナウスの大気汚染深刻化、休校や市職員の出勤停止
マナウス市当局によると、大気中の汚染物質濃度は1立方メートル当たり平均196マイクログラムに達した。
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ブラジル北部アマゾナス州で山火事が拡大し、州都マナウスの大気環境が急速に悪化している。乾季がピークに近づく中、森林火災による煙が都市部を覆い、市当局は9日、行政機関の対面勤務を停止し、公立学校の授業を中止した。住民にはマスクの着用を呼びかけており、健康被害への懸念が強まっている。
マナウス市当局によると、大気中の汚染物質濃度は1立方メートル当たり平均196マイクログラムに達した。通常の濃度である3~9マイクログラムを大幅に上回り、健康に有害な水準となっている。市当局はアマゾナス州内の複数の自治体や周辺州で発生した火災の煙が数日間にわたり流入していると説明し、数千世帯の健康と生活の質を脅かしていると警告した。
国立宇宙研究所(INPE)の衛星観測データによると、火災の発生地点はマナウス周辺やアマゾナス州南部に加え、隣接するパラ州で集中している。10月8日時点で、ブラジル領アマゾン地域では年初から3万3556カ所で火災が記録された。前年同期と比べて約50%増加した一方、過去の平均値は約53%下回っている。乾季が6月に始まって以降、火災の中心は北部から南部へ移り、人口の多い地域にも煙害が広がっている。
背景には、乾燥や高温に加え、人為的な火入れがある。アマゾン地域の火災の多くは自然発生ではなく、人間が火を使用することによって引き起こされる。環境省は消火要員と航空機を投入し、農村部の土地所有者に火災予防措置を求めた。違法な火入れを抑制するため、現地での監視や調査も強化している。
さらに、エルニーニョ現象の影響も懸念される。2023~24年には、同現象に伴う干ばつと高温がアマゾンの森林火災を悪化させ、過去20年間で最悪規模の被害につながった。
研究者らは2027年にもエルニーニョの影響が強まり、降雨の減少や火災の増加を招く可能性があると指摘する。二酸化炭素を吸収し、南米域外の気候にも影響を与えるアマゾンの森林保全は、地域住民の健康だけでなく、世界の気候安定にとっても重要な課題となっている。
