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米領バージン諸島で干ばつ災害宣言、農業への影響深刻

今回の災害宣言はカリブ海地域で進行する水不足が単なる一時的な異常気象ではなく、農業、食料供給、住民生活に広範な影響を及ぼす危機となっていることを示している。
米領バージン諸島(Getty Images)

政府は20日、深刻な干ばつが続く米領バージン諸島について、干ばつ災害を宣言した。対象となるセント・トーマス、セント・ジョン、セント・クロイはいずれも米干ばつ監視機関(U.S. Drought Monitor)で「極端な干ばつ」に分類され、しばらくは改善が見込めない状況となっている。今回の宣言により、農家や農業生産者は連邦政府による緊急融資を申請できるようになる。

宣言は米領バージン諸島のブライアン(Albert Bryan Jr.)知事が8月上旬に連邦政府へ支援を要請したことを受けたものだ。知事はX(旧ツイッター)への投稿で、農業は地域の食料安全保障や経済、生活を支える重要な産業だと強調し、今回の措置によって干ばつそのものが解消されるわけではないものの、農家が影響を乗り切るための手段が一つ増えたとの認識を示した。

干ばつの影響は農業だけにとどまらない。米政府の干ばつ情報によると、島々では植生へのストレスが確認され、貯水槽に住民が十分な水を確保できない状況も生じている。土壌の乾燥と降水不足は野菜や果樹などを生産する農家に打撃を与えている。

隣接する米領プエルトリコでも干ばつが深刻化しており、一部地域で給水制限が行われている。8月時点で同地域の33%以上が極端な干ばつ、約30%が深刻な干ばつに分類されている。専門家は雨不足の背景としてエルニーニョ現象を挙げており、これが大西洋のハリケーン活動を抑制する一因にもなっている。

今回の災害宣言はカリブ海地域で進行する水不足が単なる一時的な異常気象ではなく、農業、食料供給、住民生活に広範な影響を及ぼす危機となっていることを示している。今後も少雨と高温が続けば、農業生産の低下や水資源不足がさらに深刻化する可能性がある。

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