米政府、プエルトリコ26自治体を干ばつ災害地域に指定、水不足続く
今回の指定により、干ばつで被害を受けた農家や農業事業者は連邦政府の緊急融資を利用できるようになる。
.jpg)
米政府は26日、深刻な干ばつに見舞われている米領プエルトリコの26自治体を干ばつ災害地域に指定した。島では広範囲で雨不足が続き、33%以上が「極端な干ばつ」、約30%が「深刻な干ばつ」の状態にある。首都サンフアンでは先月、120年以上に及ぶ観測史上最も乾燥した月となり、気温も観測史上2番目の高さを記録した。
今回の指定により、干ばつで被害を受けた農家や農業事業者は連邦政府の緊急融資を利用できるようになる。野菜だけでなく、コーヒーやプランテンなどの果物、畜産も打撃を受けており、一部の農家は5月の段階で生産を停止し、生活のため農業以外の仕事を探す状況に追い込まれていた。
問題は農業被害にとどまらない。水不足によってサンフアンを含む7都市の一部地域では給水制限が実施され、18万人を超える市民が影響を受けている。プエルトリコ州兵も水の配給や浄化作業に投入され、病院など重要施設への供給が優先されている。
専門家は雨不足の背景として、強いエルニーニョ現象を挙げている。乾燥状態が長引けば、農産物の供給や食料価格、市民生活にもさらなる影響が及ぶ可能性がある。
さらに、今回の危機では水道インフラの老朽化や維持管理の問題も浮き彫りになった。干ばつそのものが自然現象であっても、水不足の深刻さはインフラの脆弱性によって増幅されている。
米政府の緊急支援は農家の救済に重要だが、長期的には水源の確保と配水設備の改善を進めなければ、同様の危機が再発する可能性が高い。
.jpg)
米領プエルトリコで計画断水続く、干ばつ深刻、18万人に影響
今回の危機の背景には記録的な少雨がある。 2026年8月8日/米領プエルトリコ、首都サンフアン、給水を受ける女性(Getty Images/AFP通
