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米領プエルトリコで計画断水続く、干ばつ深刻、18万人に影響

今回の危機の背景には記録的な少雨がある。
2026年8月8日/米領プエルトリコ、首都サンフアン、給水を受ける女性(Getty Images/AFP通信)

米領プエルトリコで深刻な干ばつが続き、水不足への対応として大規模な給水制限が行われている。対象となる地域では住民が48時間ごとに断水を経験することになり、首都サンフアンを含む複数の自治体で18万を超える市民が影響を受ける見通しだ。給水制限は少なくとも8月末まで続く予定、干ばつが悪化すれば延長や範囲拡大の可能性もある。

今回の危機の背景には記録的な少雨がある。サンフアンでは先月の降水量が14ミリにとどまり、1899年以降で最も乾燥した7月となった。AP通信によると、プエルトリコの4分の1の地域が深刻な干ばつに見舞われ、さらに36%が中程度の干ばつ状態にある。気象当局はエルニーニョ現象の強まりなどを背景に、少なくとも9月までは乾燥した状態が続く可能性があると予測している。

給水制限の対象となるのはサンフアンの一部地域に加え、カロライナ、フンコス、グラボ、カロライナなどの自治体。特にカロライナには国際空港もあり、生活だけでなく交通や観光などへの影響も懸念される。水道局は地域を複数の区域に分け、ある区域への給水を止める一方で別の区域には供給するという交代制を採用している。

当局は病院や介護施設などの重要施設を優先し、給水車による飲料水の配布も進めている。住民には給水を再開している間も水を節約し、必要最低限の用途に使用するよう呼びかけている。水道水の供給が再開された際には、安全確保のため煮沸するよう勧告も出ている。

一方、今回の水不足は干ばつだけが原因ではない。プエルトリコでは水道インフラの老朽化や維持管理不足が長年の問題となっており、干ばつ以前から慢性的な断水に悩まされていた。サンフアン市長は5月、水道局に対して原因不明の断水への対応を求める訴訟を起こした。つまり今回の危機は、異常気象による水源の減少と、老朽化したインフラという二つの問題が重なって深刻化したものといえる。

プエルトリコでは2015年と2020年にも給水制限が実施された。今回の干ばくは一時的な天候不順にとどまらず、さらに長期化する可能性がある。政府には限られた水資源の配分だけでなく、水道設備への投資や維持管理の改善を進め、将来の干ばつにも耐えられる水供給体制を構築することが求められている。

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