◎マッターホルンを含む多くの氷河で融解が進み、何年も前に行方不明になった登山家、スキーヤー、冒険家などの遺体が次々に見つかっている。
スイス警察が公開した写真、37年前に名峰マッターホルンの南東の氷河で行方不明になったドイツ人登山家の装備品(Valais cantonal police/Kantonspolizei Wallis/ABCニュース)

スイスとイタリアの国境に位置する名峰マッターホルンの南東の氷河で37年前に行方不明になったドイツ人登山家の遺体が収用された。

この登山家は当時38歳。1986年9月に登山から戻らず、行方不明になっていた。

スイス警察は先月、イタリア国境近くの氷河に男性の遺体があるという通報を受けた。

警察と山岳救助隊はその後、一部が白骨化した遺体を確認・収容し、身元確認を進めていた。

バレー州警察はプレスリリースで、「この氷河を横断していた登山家がいくつかの装備品と人骨を発見し、警察に通報した」と述べている。

それによると、通報を受け現場で対応に当たった山岳救助隊らが遺体と人骨を回収。州立病院でDNA鑑定を進めた結果、1986年9月に行方不明になったドイツ人登山家であることが確認されたという。

警察は男性の身元を明らかにしていないが、現地で見つかったさび付いた登山用具と赤い登山靴の写真を公開した。

マッターホルンを含む多くの氷河で融解が進み、何年も前に行方不明になった登山家、スキーヤー、冒険家などの遺体が次々に見つかっている。

警察は男性の死因と死亡した経緯を調べるとしている。

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