◎陸軍・消防・警察の合同部隊は首都コロンボなどで救助活動にあたり、これまでに6人の死亡を確認した。
2023年10月6日/スリランカ、首都コロンボの通り、倒木に押しつぶされたバス(AP通信)

インド洋・スリランカの広い範囲で大雨による冠水被害などが確認され、少なくとも6人が死亡、数人が負傷した。地元当局が6日、明らかにした。

それによると、陸軍・消防・警察の合同部隊は首都コロンボなどで救助活動にあたり、これまでに6人の死亡を確認したという。

コロンボの住宅地では強風で倒れた樹木がバスを直撃し、乗客5人が死亡、5人が負傷した。

コロンボの南方約130キロに位置する集落では土石流が発生し、少なくとも1人が死亡。地元メディアによると、救助隊は捜索活動を継続しているという。行方不明者がいるかどうかは明らかになっていない。

その他の地域でも洪水、住宅の浸水、倒木、土砂崩れが報告された。

スリランカでは先週から広い範囲で大雨が続き、家屋、畑、道路などが被害を受けている。

中央政府の危機管理室によると、少なくとも12の地域・地区で洪水と土砂崩れが発生。民家数百戸が被害を受け、5万人以上が避難を余儀なくされたという。

被害の全容は明らかになっておらず、政府と自治体が連携して調査に当たっている。

最も大きな被害を受けたのは南部沿岸の町マタラとみられ、ほとんどの地区が1週間以上冠水したままである。

地元メディアによると、マタラの学校や公共機関は閉鎖を余儀なくされているという。

中央政府は影響を受けた自治体に職員を派遣し、救助活動や復旧に向けた準備を支援するとしている。

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