米国で猛暑続く、1億人以上が熱波警報の対象に、各地で記録更新
今回の猛暑では日中の高温だけでなく、夜間も気温が十分に下がらないことが問題視されている。
.jpg)
米国の広い範囲で記録的な猛暑が続き、1億人を超える人々が高温警報や熱中症警報の対象となっている。国立気象局(NWS)は26日、中西部から西部、南西部にかけて危険な暑さが続くとして、不要不急の屋外活動を避けるよう改めて呼びかけた。高気圧が上空に停滞して熱を閉じ込める「ヒートドーム」と呼ばれる現象が主な要因で、各地で平年を大きく上回る気温が観測されている。
特に砂漠地帯からロッキー山脈周辺、グレートプレーンズにかけては最高気温が38度を超える地点が相次いでいる。コロラド州デンバーでは最高気温が39度に達する見込みで、観測史上最高を更新する可能性がある。
サウスダコタ州ラピッドシティでは25日に過去最高の44度を記録し、26日も41度前後まで上昇すると予想されている。
今回の猛暑では日中の高温だけでなく、夜間も気温が十分に下がらないことが問題視されている。最低気温が高い状態が続くと体温を下げる機会が失われ、熱中症や脱水症状の危険性が高まるためだ。高齢者や乳幼児、持病を抱える人は特に影響を受けやすく、医療機関や自治体は冷房設備のある施設の利用やこまめな水分補給を呼びかけている。
一方、猛暑は電力需要の急増も招いている。各家庭や事業所で冷房の使用が増えることで電力網への負荷が高まり、一部地域では停電への懸念も強まっている。自治体は住民に対し、電力使用のピーク時間帯には節電を心掛けるよう求めるとともに、公共施設を冷房の効いた避難場所として開放するなどの対策を進めている。
専門家は、近年は気候変動の影響により極端な高温現象が発生しやすくなっていると指摘する。ヒートドームが形成されると広範囲で高温状態が長期間続きやすく、健康被害だけでなく農業やインフラにも大きな影響を及ぼす可能性がある。
気象当局は今後も危険な暑さが数日間続く見通しとしており、住民に対して屋外活動を控え、十分な水分補給や冷房の利用、周囲の高齢者や体調の優れない人への声掛けなど、熱中症予防を徹底するよう呼びかけている。
