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米フィラデルフィアでマイクロバースト発生、建物被害相次ぐ

雷雨は現地時間11日午後に発生し、国立気象局(NWS)によると、フィラデルフィア郡とモンゴメリー郡で少なくとも4件のマイクロバーストが確認された。
2026年7月12日/米ペンシルベニア州フィラデルフィアの通り(AP通信)

東部ペンシルベニア州フィラデルフィアとその周辺地域で12日、マイクロバースト(局地的な強い下降気流)を伴う激しい雷雨が発生し、広範囲にわたって建物やインフラに被害が出た。倒木や電線の切断、道路の冠水、建物の損壊が相次ぎ、市当局は緊急事態を宣言して復旧作業を急いでいる。

雷雨は現地時間11日午後に発生し、国立気象局(NWS)によると、フィラデルフィア郡とモンゴメリー郡で少なくとも4件のマイクロバーストが確認された。局地的に40メートルを超える突風が吹き、各地で樹木がなぎ倒され、送電線や建物に被害が及んだ。被害当初は竜巻の可能性も指摘されたが、調査の結果、竜巻ではなくマイクロバーストによる強風が原因と判断された。

フィラデルフィア西部では複数の建物が半壊し、飛散したレンガや瓦礫が道路や駐車中の車両を直撃したほか、路面電車の線路もふさがれた。市内各地では倒木による道路の通行止めや停電が相次いだ。

フィラデルフィア住宅公社によると、市内の集合住宅で屋根の損壊と浸水により11戸が被災し、住民は一時避難所を経て近隣のホテルに移った。また、市危機管理当局も構造に問題が生じた民間住宅から住民を避難させたという。これまでのところ、住民の避難は安全に行われており、人的被害は報告されていない。

フィラデルフィアのパーカー(Cherelle Parker)市長は12日、被災地域を視察した後、「あらゆる行政機関が連携し、必要な限り復旧と住民支援を続ける」と述べ、インフラの復旧と生活再建への支援を約束した。市は電力や交通機関の早期復旧を進めるとともに、被害の全容把握を急ぐとしている。

今回の暴風雨は全米各地を襲った異常気象の一環とみられる。同じ週末には各地で猛暑や洪水、山火事も発生した。気象当局は局地的な異常気象への警戒を呼び掛けている。

専門家はマイクロバーストについて、発生範囲こそ狭いものの、瞬間的には竜巻に匹敵する強風をもたらすことがあり、短時間で甚大な被害を引き起こす危険な現象として注意を促している。

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