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パキスタン豪雨、死者100人超える、各地で洪水・浸水被害

気象当局は今週後半にかけて雨が強まると予測しており、政府・自治体が河川流域や山間部を中心に警戒を強めている。
2026年7月25日/パキスタン、ラホール市内、大雨により冠水した道路(AP通信)

パキスタンで6月下旬から続くモンスーンによる大雨の被害が拡大している。国家防災管理局(NDMA)によると、27日時点で大雨による全国の死者は109人に達し、負傷者も200人を超えた。気象当局は今週後半にかけて雨が強まると予測しており、政府・自治体が河川流域や山間部を中心に警戒を強めている。

犠牲者の多くは、住宅の倒壊や急激な増水による鉄砲水に巻き込まれた住民である。特にアフガニスタンと国境を接する北西部カイバル・パクトゥンクワ州では、全体の半数に当たる死者が確認されている。子どもを含む家族が家屋の倒壊で命を落とす事例が相次ぎ、豪雨による被害の深刻さが浮き彫りとなっている。

東部パンジャブ州の州都ラホールでも大雨の影響で道路の冠水や住宅被害が発生した。住宅の倒壊が相次ぎ、複数の死傷者が出ているほか、排水機能不足による浸水被害も広がっている。住民からは、都市インフラや排水設備の整備不足、行政の災害対応の遅れを指摘する声が上がっている。

気象当局は7月末にかけて各地で大雨が続く見通しを示しており、河川の増水や都市部での洪水、山岳地帯での土砂災害の危険性が高まると警告している。NDMAは各州政府と連携し、危険地域への早期警報や必要に応じた避難を進めるよう指示した。また、救助隊や緊急対応部隊を待機させ、被害拡大への備えを強化している。

パキスタンでは毎年6月末から9月頃まで梅雨が続くが、近年は気候変動の影響で降雨の激甚化が指摘されている。2022年には記録的な豪雨によって国土の3分の1が浸水し、1700人以上が死亡、数百万人が避難生活を余儀なくされた。

政府は今回の豪雨についても同規模の災害に発展する可能性を警戒し、降雨状況を注視している。専門家は気候変動への適応策として治水インフラの整備や防災体制の強化が急務であると指摘している。

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