インド、パキスタン、アフガニスタンで大雨、82人死亡、行方不明者多数
南アジアでは毎年6月から9月にかけてモンスーンの影響で洪水や土砂災害が頻発するが、近年は豪雨の頻度・強度が増していると指摘される。
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インド北東部、パキスタン、アフガニスタンでモンスーンの大雨による洪水が相次ぎ、今週だけで少なくとも82人が死亡した。各国当局によると、広範囲で河川の氾濫や土砂災害が発生し、農地や道路、橋梁などのインフラが被害を受けた。数万人規模の住民が避難を余儀なくされ、救助活動や復旧作業が続いている。
インドでは北東部アッサム州を中心に大雨が続き、洪水や地滑りによって少なくとも10人が死亡した。同州内では数千人が避難を余儀なくされ、多くの建物が浸水した。道路や橋の寸断によって一部地域は孤立状態となり、軍や国家災害対応部隊(NDRF)がボートやヘリコプターを投入して救助活動を展開している。ブラマプトラ川流域では水位が危険水準を超え、今後も雨が続けば被害が拡大する恐れがある。
アフガニスタン東部ヌリスタン州では鉄砲水が集落を襲い、多数の住宅や商店が流失した。タリバン当局によると、同州では少なくとも46人が死亡し、100人以上が負傷したほか、多数の行方不明者が出ている。山岳地帯では道路の崩壊や通信障害によって救援活動が難航しており、重機を使った捜索が続けられている。
パキスタンでも北西部カイバル・パクトゥンクワ州を中心に洪水が発生し、住宅の倒壊や道路の寸断が相次いだ。地元当局は死傷者の増加を警戒するとともに、低地で生活する市民に避難を呼び掛けている。農地の冠水による農作物への被害も広がっており、地域経済への影響が懸念されている。
南アジアでは毎年6月から9月にかけてモンスーンの影響で洪水や土砂災害が頻発するが、近年は豪雨の頻度・強度が増していると指摘される。専門家は、気候変動による気温上昇が大気中の水蒸気量を増やし、短時間に大量の雨を降らせる要因になっている可能性を示している。また、急速な都市化や森林伐採、不十分な排水設備が被害を拡大させる一因となっている。
各国の気象当局は今後も広い範囲で大雨が続くと予測し、新たな洪水や土砂災害への警戒を呼び掛けている。被災地では避難生活の長期化や感染症の発生、農業生産への影響も懸念されており、人道支援と災害対応の強化が急務となっている。
