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フランス・スペイン山火事、延焼続く、33万人避難、火災積雲も

フランスでは大西洋岸ボルドー近郊のジロンド県で火災が拡大中、人気リゾート地ラカノー周辺では強風の影響で火勢が再び強まった。
2026年7月28日/スペイン、アビラ県郊外、休憩中の消防士たち(AP通信)

フランス南西部やスペイン中部で大規模な山火事が続く中、フランス政府は28日、新たに約4000人に避難を命じた。今回の追加避難により、フランスとスペインで避難を余儀なくされた住民や観光客は33万人に達し、近年のヨーロッパで最も深刻な森林火災の一つとなっている。

フランスでは大西洋岸ボルドー近郊のジロンド県で火災が拡大中、人気リゾート地ラカノー周辺では強風の影響で火勢が再び強まった。このため当局はキャンプ場や別荘地、住宅地などから住民や観光客を避難させた。これまでに同県だけで約22万人が避難し、焼失面積はパリ市の4倍に相当する広さに達している。数千人の消防隊員に加え、放水機や消火ヘリコプターが投入され、夜通し消火活動が続けられている。

一方、スペインでも中部アビラ県を中心に大規模火災が続き、鎮火の見通しは立っていない。各地に避難命令が出されたものの、火勢が弱まった地域では住民の帰宅も始まっている。しかし、今後数日以内に今夏4度目となる熱波の到来が予想されており、当局は延焼が拡大する恐れがあるとして警戒を強めている。

今回の火災では、猛烈な熱によって積乱雲のような「火災積雲」が発生し、強風や落雷を伴って火災をさらに拡大させる異例の現象も確認された。この現象は消火活動を著しく困難にし、現場では予測不能な火の回り方が続いている。

欧州各国は消防隊や航空機を相互に派遣し、国境を越えた支援体制を構築している。しかし、乾燥した気候と高温が長期間続いていることから、専門家は火災シーズンが秋ごろまで続く可能性があると警告する。また、気候変動による熱波の干ばつの深刻化が森林火災の大規模化を招いているとの見方が強まるなど、各国政府に対して、災害対応力の強化や森林管理の見直しを求める声が高まっている。

今回の一連の山火事は、多くの住民や観光客の日常生活を脅かすだけでなく、気候変動時代におけるヨーロッパの防災体制の課題を改めて浮き彫りにした。

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