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アフガニスタン東部で鉄砲水、20人死亡、100人超行方不明者

タリバン当局によると、豪雨によって河川が短時間で氾濫し、住宅地に大量の土砂や流木が流れ込んだ。
2024年5月11日/アフガニスタン、鉄砲水に見舞われた北部パルワン州の集落(Getty Images/AFP通信)

アフガニスタン東部ヌリスタン州で20日、大雨による鉄砲水が発生し、少なくとも20人が死亡、約80人が負傷した。タリバン暫定政権によると、100人以上が行方不明となり、死者数はさらに増える恐れがある。

被害は州都パルンとその周辺地域に集中し、多数の住宅や農地、道路、橋などが濁流にのみ込まれた。救助隊が行方不明者の捜索を続けているが、山岳地帯特有の険しい地形や道路の寸断が救援活動を難航させている。

タリバン当局によると、豪雨によって河川が短時間で氾濫し、住宅地に大量の土砂や流木が流れ込んだ。泥や岩石が家屋を押し流し、多くの住民が避難する間もなく濁流に巻き込まれたとみられる。ロイター通信によると、被災地では飲料水や食料、医薬品などの不足が深刻化し、被災者支援が急務となっている。

タリバンは軍や関係機関を動員し、捜索・救助活動を進めるとともに、住民に対し洪水の危険がある地域へ近づかないよう呼びかけた。気象当局は今後も国内10州で大雨が予想されるとして、新たな鉄砲水や土砂災害への警戒を促している。被災地では通信や交通網が被害を受け、被害の全容把握には時間がかかる見通しだ。

アフガンでは近年、自然災害が相次いでいる。2024年には一度の洪水で300人以上が死亡し、2026年に入っても各地で洪水や土砂崩れが発生して100人を超える犠牲者が出ている。国連は気候変動の影響によって豪雨や干ばつなど極端な気象現象の発生頻度が高まっていると指摘している。長年にわたる紛争でインフラ整備が遅れ、排水設備や治水対策が十分ではないことも、被害を拡大させる要因となっている。

さらにアフガンでは経済・人道危機が続き、多くの市民が日干しれんが造りの住宅で生活している。こうした住宅は洪水、土砂災害、地震への耐久性が低く、一度大雨に見舞われると倒壊や流失の危険性が高い。

国連は気候変動への適応策や防災インフラの整備に加え、被災者への緊急支援を強化する必要があると訴えている。今回の災害は紛争や貧困に加えて気候変動という新たな脅威に直面する同国の脆弱な現状を改めて浮き彫りにした。

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