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欧州で記録的熱波「まだ5月なのに・・・」死者も、各地で警戒レベル引き上げ

今回の熱波の背景には、北アフリカから流れ込んだ高温の空気と「ヒートドーム」と呼ばれる高気圧の停滞がある。
2026年5月25日/フランス、パリのセーヌ川沿い(AP通信)

イギリスやフランス、スペインなど西ヨーロッパ各地で記録的な熱波が続き、各国当局が健康被害への警戒を強めている。イギリスでは5月として観測史上最高となる35度超を記録し、フランスでも各地で気温が36度前後まで上昇した。異例の猛暑により死者も報告され、気候変動の影響を改めて懸念する声が高まっている。

英気象庁によると、ロンドン西部の地区では最高気温が35.1度に達し、5月の記録を更新した。前日に打ち立てられた記録をわずか1日で塗り替える異常事態となり、専門家は「春としては極めて異例の暑さ」と指摘している。保健当局は高齢者や持病のある人への健康リスクが高まっているとして、警戒レベルを引き上げた。

フランスでも猛烈な暑さが続き、南西部では37度を超える地点も観測された。中央政府によると、熱波に関連して少なくとも7人が死亡した。死者の中には、水辺で涼を求めた際に溺死した人も含まれているという。各地で熱中症による救急搬送が相次ぎ、スポーツ大会中に倒れる事例も報告された。

スペイン南部セビリアでは38度近い気温を記録し、イタリアでもローマなどで高温注意報が発令された。欧州では冷房設備がない住宅も多く、特に夜間も気温が下がらない「熱帯夜」が市民の体力を奪っている。イギリスやフランスでは山火事の危険性も高まり、消防当局が警戒を呼びかけている。

今回の熱波の背景には、北アフリカから流れ込んだ高温の空気と「ヒートドーム」と呼ばれる高気圧の停滞がある。気象学者はこうした極端な高温現象が近年増加している要因として、人為的な気候変動の影響を指摘している。欧州では2003年の熱波で7万人以上が死亡し、その後も2022年や2024年に深刻な猛暑被害が発生した。専門家は「熱波はもはや例外的現象ではなく、新たな日常になりつつある」と警告している。

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