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カナダ山火事、米国への煙流入続く、大気汚染深刻

カナダでは18日時点で900件を超える山火事が発生、その多くが鎮火していない。
2026年7月17日/カナダ、ブリティッシュコロンビア州で発生した山火事(ロイター通信)

カナダで続く山火事の煙が国境を越えて米国へ流れ込み、中西部から北東部にかけて12州以上で深刻な大気汚染を引き起こしている。米当局は各地で大気質警報を発令し、影響を受ける市民は1億人を超える見込みだ。特に子どもや高齢者、呼吸器や心疾患を抱える人々に対し、不要不急の外出を控えるよう呼びかけている。

カナダでは18日時点で900件を超える山火事が発生、その多くが鎮火していない。偏西風の影響で大量の煙が米国へ流入し、ミネソタ州やウィスコンシン州、イリノイ州、ミシガン州、ニューヨーク州など広い範囲で空がかすみ、有害な微小粒子状物質(PM2.5)の濃度が急上昇した。一部地域では大気質指数(AQI)が「非常に健康に悪い」あるいは「危険」水準に達している。

煙の影響は都市部にも及び、シカゴやデトロイト、ミネアポリスなどでは世界でも最悪レベルの大気汚染が観測された。航空便の運航や屋外イベントにも影響が出ており、一部地域では学校活動やスポーツイベントの予定変更を余儀なくされている。住民の間ではマスクの着用や空気清浄機の利用が広がる一方、自治体は冷房設備を備えた公共施設を開放し、煙を避ける避難場所として提供している。

専門家は山火事の煙に含まれる微粒子について、肺の奥深くまで入り込み、ぜんそく発作や気管支炎の悪化、心血管疾患のリスクを高める可能性があると指摘する。健康被害を防ぐため、窓や扉を閉めて室内の空気を清潔に保つことや、屋外での激しい運動を避けることが推奨されている。

気象当局によると、週末にかけて一部地域では雨や風向きの変化により大気質の改善が見込まれるものの、カナダで山火事が続く限り煙が再び広範囲へ流れ込む可能性は高いという。

北米では近年、気候変動の影響で高温や乾燥が進み、山火事の発生件数や規模が拡大傾向にある。今回の煙害も国境を越える環境問題として各国の対応が求められており、専門家は森林管理の強化と温暖化対策の重要性を改めて訴えている。

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