ギリシャ山火事、消防ヘリ2機が空中衝突、乗員2人死亡
当局によると、衝突したのは山火事の上空で散水活動を行っていたベル社製の消火ヘリコプター2機で、それぞれ2人が搭乗していた。
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ギリシャ・アテネ近郊で発生した山火事の消火活動中、消防ヘリコプター2機が空中衝突し、乗員2人が死亡した。事故は2日、アテネ西方の地区で発生し、欧州各地で猛威を振るう山火事の深刻さと、最前線で活動する消防隊員の危険性を改めて浮き彫りにした。
当局によると、衝突したのは山火事の上空で散水活動を行っていたベル社製の消火ヘリコプター2機で、それぞれ2人が搭乗していた。衝突により1機が墜落・炎上し、ギリシャ人とデンマーク人の乗員2人が死亡した。一方、もう1機はなんとか飛行を継続し、無事着陸、乗員2人が生還した。事故原因については現在も調査が進められており、通信上の問題や操縦ミスなど複数の可能性が検証されている。
火災はアテネ西方約65キロに位置する山間部で発生し、乾燥した植生と強風によって急速に拡大した。炎は住宅地や森林地帯に広がり、複数の集落に避難命令が出たほか、一部住民は船舶による緊急避難を余儀なくされた。消防は約500人の消防隊員と多数の航空機を投入して延焼阻止に当たっているが、風向きの変化によって消火活動は難航している。
今回の事故は、欧州全域で続く山火事危機のさなかに発生した。フランス南西部ジロンド県では大規模火災が発生し、焼失面積は約420平方キロメートルを超えた。これまでに22万人以上が避難を余儀なくされ、第2次世界大戦後のフランスで最大規模の住民避難となった。また、南部プロヴァンス地方でも新たな火災が発生し、避難が続いている。
一方、スペインでは多数の死者を出した山火事がようやく鎮静化へ向かっているものの、各地で警戒態勢が継続している。
専門家は、記録的な猛暑と長期的な干ばつ、さらに気候変動による高温化が山火事の発生頻度と規模を拡大させていると指摘する。欧州環境機関によると、近年は火災シーズンの長期化と被害拡大が顕著となっており、消防隊員の安全確保も新たな課題となっている。
今回のヘリコプター事故は自然災害との戦いが激化する中で、消火活動そのものが命懸けの任務であることを示す象徴的な出来事となった。
