ジョー・バイデン大統領／新政権への移行タイムライン8

最終更新日：2020年11月21日7時00分

11月10日～7日の情報
11月6日～10月31日の情報
10月30日～24日の情報
10月23日～17日の情報
10月16日～11日の情報
10月10日～6日の情報
10月5日以前の情報

11月19日

チームトランプの訴訟状況

反抗的なチームトランプは選挙日以来、少なくとも19件の訴訟を起こしている。内訳は以下の通り。（19日時点）

ミシガン州＝2件
訴訟1：敗訴（上訴中）
訴訟2：撤回

ジョージア州＝1件
訴訟1：敗訴

ネバダ州＝3件
訴訟1：撤回
訴訟2：拒否
訴訟3：未確定

アリゾナ州＝2件
訴訟1：却下
訴訟2：却下

ペンシルベニア州＝11件
訴訟1：敗訴（上訴中）
訴訟2：敗訴（上訴中）
訴訟3：敗訴（上訴中）
訴訟4：敗訴（上訴中）
訴訟5：敗訴（上訴中）
訴訟6：敗訴（上訴中）
訴訟7：敗訴
訴訟8：勝訴
訴訟9：敗訴
訴訟10：未確定
訴訟11：未確定

トランプ大統領、ミシガン州議員議員と会談予定

ABCニュースによると、トランプ大統領は20日にミシガン州のマイク・シャーキー上院議長とリー・チャットフィールド下院議長と会談する予定だという。

会談は同州の選挙結果を覆そうとする「共和党員2名の宣誓供述書を後押しするためのものではない」と思われる。

シャーキー上院議長は地元メディアの取材に対し、「トランプ大統領に選挙人16人を与えるために動くことはない」と強調し、「そのような事態は起こらないだろう」と述べた。

またシャーキー上院議員の報道官も記者団に、州法は議会が介入して「選挙人を直接選択」したり、「勝者以外に与える」ことを許可しないと述べている。

チームトランプ、ミシガン州の訴訟を取り下げる

チームトランプはミシガン州ウェイン郡の訴訟1件を自発的に取り消した。

この訴訟は集計結果の証明を停止するものである。なお、トランプ支持団体は、「ウェイン郡の選挙管理委員会と裁判所が共謀して訴訟を取り消した」と反発しているが、これは誤りである。

ABCニュースによると、17日遅くにミシガン州の共和党員2名が、選挙結果を取り消す宣誓供述書を提出したという。

これに対し同州の州務長官は、結果を覆すなどあり得ないと述べている。

ミシガン州（11月20日7：30開票率99％）選挙人：16人
・トランプ2,649,537票
・バイデン2,807,309票

トランプの最後っ屁はアメリカに大ダメージを与える

チームトランプは訴訟攻撃で大統領選挙の結果を覆そうとしているが、それは夢物語と言っても過言ではない。

しかし、訴訟攻撃と敗北を認めないトランプ大統領はアメリカに国家安全保障上の危機、混乱、分断、そして致命的なコロナウイルスの第二波をもたらした。

トランプ大統領が敗北を認めるかどうかに関わらず、一連の締め切りは恐らく2021年1月20日になるだろう。

世論調査の結果、有権者の大多数が共和党の攻撃や主張に不信感を示している。しかし、ほとんどの共和党員はいまだにバイデン氏を新大統領と認めていない。

チームトランプの嫌がらせは1月20日から指揮をとるバイデン政権に大ダメージを与えるだろう。今は、まず第二波を抑えることに注力しなければならない。

アメリカ、第二波

ジョンズ・ホプキンズ大学のまとめによると、アメリカの累計感染者数は1,160万件、累計死亡者は25万人。11月18日の新規陽性数は172,391件、死亡者は1,869人だった。

国内の入院患者数は約80,000人に達し、地方の病院はパンクしかけている。

疾病予防管理センター（CDC）は、12月12日までに276,000～298,000人がコロナウイルスで死亡すると予測している。

今月初め、CDCは感謝祭までに少なくとも25万人が死亡すると予測していた。
・アメリカの累計死亡者数、25万人を突破

【世界の感染状況／11月20日時点】

11月18日

世論調査：共和党支持者の大多数が不正選挙と主張

モンマス大学の新しい世論調査結果が公表された。

【共和党支持者の回答】
・バイデン氏は公正な選挙で勝ったと思うか？　YES 18％

・バイデン氏は不正選挙で勝ったと思うか？　YES 70％

・バイデン政権への移行を
　　強く勧める　20％
　　強く反対する　46％

【民主党支持者の回答】
・バイデン氏は公正な選挙で勝ったと思うか？　YES 95％

・バイデン氏は不正選挙で勝ったと思うか？　YES 4％

【無党派の回答】
・バイデン氏は公正な選挙で勝ったと思うか？　YES 67％

・バイデン氏は不正選挙で勝ったと思うか？　YES 23％

【全体】
・選挙が公正かつ正確に行われたことに
　　自信がある　44％
　　ある程度自信がある　16％
　　全く自信がない　29％

・バイデン氏の勝利に満足しているか？　YES 25％

・トランプ大統領の敗北に満足しているか？　YES 34％

バイデン氏「今すぐ移行を開始しなければならない」

18日午後、コロナ危機に最前線で立ち向かうスタッフなどと会談したバイデン氏は、選挙結果を認めない連邦政府一般調達局（GSA）に苦言を呈した。

バイデン氏は、移行の遅れがワクチン配布プログラムと新政権の政策実施を数週間または数カ月遅らせると警告した。

ジョー・バイデン新大統領：
「私は楽観的だ。しかし、さらに加速すべきと考えている」

「私はホワイトハウスの情報をほぼ全て把握している。しかし、アクセスできない部分もある。計画を実行するためには、今すぐ移行を開始しなければならない」

チームトランプがウィスコンシン州を襲撃

反抗的なチームトランプがウィスコンシン州最大の都市、ミルウォーキー郡とデーン郡に再集計を要求した。

バイデン氏は要求を受けた2つの郡で大勝を収めている。

・ミルウォーキー郡：バイデン氏69.1％
・デーン郡：バイデン氏75.5％

チームトランプの嫌がらせを受けたミルウォーキー郡選挙委員会のジュリエッタ・ヘンリー局長はABCニュースの取材に対し、「私たちは再集計し、全ての主張に根拠がないことを証明する」と語った。

同州の票認証期限は12月1日。

ウィスコンシン州（11月19日6：55開票率99％）選挙人：10人
・トランプ1,610,151票
・バイデン1,630,716票

クレブス氏解雇に憤る共和党員

予想通り、トランプ大統領は国土安全保障省、サイバーセキュリティおよびインフラストラクチャセキュリティエージェンシーのディレクター、クリストファー・クレブス氏を解雇し、共和党員から非難を浴びている。

クレブス氏は17日のツイートでトランプ大統領の選挙に関する不正の主張を非難、「トランプ大統領の発言に根拠はなく、一貫性もない」と述べていた。

テキサス州のテッド・クルーズ上院議員は、「私が見る限り、彼は非常に困難かつ重要な役割を果たし、素晴らしい仕事をした」と述べた。

マルコ・ルビオ上院議員は記者団に対し、「私とクレブスの交流は前向きだった。私は彼の仕事に不満はないが、大統領は私の知らない何かを知っているのかもしれない」と語った。

テキサス州のジョン・コーニン上院議員はクレブス氏の解雇について、「混乱を引き起こしている」と厳しく非難した。

ジョン・コーニン上院議員：
「任命権は大統領の特権だが、今回の措置は間違いなく混乱を引き起こしている。彼に戻ってほしいと考えている人は私だけではないはずだ」

トランプ大統領に反旗を翻しているベン・サス上院議員は17日深夜に声明を発表。「解雇すべきではなかった」と述べた。

民主党のチャック・シューマ―上院少数院内総務は18日午前の記者会見で、「トランプが同僚に課す要件を強化した」と非難した。

チャック・シューマ―上院少数院内総務：
「ホワイトハウスの職員は真実を口にできない」

ジョージア州、監査締め切り間近

ジョージア州の159郡は、18日深夜までに約500万票の監査を完了する予定である。

監査完了後、20日の17時までに集計結果を証明すれば、同州の勝者が決定する。

集計結果承認後、トランプ大統領とバイデン氏の票差が0.5％以内のままであれば、敗者は再集計を要求できる。

ブラッド・ラフェンス州務長官は記者会見で、「結果が大幅に変わることはない」と述べた。

ABCニュースは11月13日にジョージア州の勝者をバイデン氏と予測している。なお、民主党が同州で勝利するのは1992年以来。

ジョージア州（11月19日6：00開票率99％）選挙人：16人
・トランプ2,458,378票
・バイデン2,472,434票

ナンシー・ペロシ下院議長、民主党の内部投票で再選

18日午前、民主党は次の下院議長を決める内部投票で現職のナンシー・ペロシ氏が再選したと発表した。

次の下院議長を決める議会投票は2021年1月3日に行われる。

ペロシ下院議長が現職を維持するためには、435票中218票を確保しなければならない。今回の議会選挙で下院民主党は議席を減らしており（過半数は維持）、ギリギリの攻防になると予想されている。

共和党のケビン・マッカーシー議員も下院議長に立候補する予定。

ジョージア州ファイエット郡、約2,800の未処理票を発見

ジョージア州当局によると、ファイエット郡で約2,800票の未処理票が発見されたという。

これは数時間前に発見された同州フロイド郡の未処理票、約2,600票とは別物である。

同州全体の投票システムを管理するガブリエル・スターリング氏は、ブラッド・ラフェンス州務長官から辞任を求められている。

スターリング氏は記者団に対し、「20日の集計期限までに結果を証明できると確信している」と述べた。

11月17日

国土安全保障省のサイバー部門最高責任者、トランプ大統領を非難

国土安全保障省、サイバーセキュリティおよびインフラストラクチャセキュリティエージェンシーのディレクター、クリストファー・クレブス氏は、17日のツイートでトランプ大統領の選挙に関する不正の主張を非難した。

クリストファー・クレブス氏：
「大統領選挙での不正操作は確認されなかったと、59人の選挙安全保障専門家が認めている」

「トランプ大統領の発言に根拠はなく、一貫性もない」

伝えられるところによると、クレブス氏はトランプ大統領に解雇されることを望んでいると同僚に述べたという。

ルイジアナ州のリッチモンド下院議員、バイデン政権に加わると発表

ルイジアナ州の民主党下院議員、セドリック・リッチモンド氏は、大統領就任式までに辞職し、バイデン政権に加わると発表した。

リッチモンド氏は記者会見で、「未来は予測できない。私の人生の中で最も難しい決断だった」と述べた。

同氏は2019年5月からチームバイデンに加わり、共同議長として活動を支えてきた。

【ホワイトハウス上級スタッフ、17日発表】
・ホワイトハウス公共事業局の上級顧問：セドリック・リッチモンド氏

バイデン氏、ホワイトハウスの上級スタッフを発表

政権移行準備を進めるバイデン氏がホワイトハウスの上級スタッフを発表した。この中には選挙活動に尽力したチームバイデンのアドバイザーも含まれている。

バイデン氏はスタッフについて、「アメリカの復興を支援してくれる仲間たちを発表でき、嬉しく思う。私たちは目の前の大きな課題に取り組み、アメリカをより強く、より団結した国にする」と語った。

【ホワイトハウス上級スタッフ、17日発表】
・大統領上級顧問：マイク・ドニロン氏

・大統領副首席補佐官：ジェン・オマリー・ディロン氏

・大統領顧問：ダナ・レムス氏

・大統領顧問：スティーブ・リケッティ氏

・ホワイトハウス公共事業局の上級顧問：セドリック・リッチモンド氏

・ホワイトハウス政府間局長：ジュリー・ロドリゲス氏

・オーバルオフィスオペレーションディレクター：アニート・マシーニ氏

・ファーストレディの上級顧問：アンソニー・バーナル氏

・ファーストレディの補佐官：ジュリサ・レイノソ・パンタレオン氏

【ホワイトハウス上級スタッフ、12日発表】
・大統領首席補佐官：ロン・クレイン氏

ジョージア州フロイド郡、約2,600の未処理票が見つかる

ジョージア州当局によると、フロイド郡で約2,600の未処理票が見つかったという。

同州のブラッド・ラフェンス州務長官は、州全体の投票システムを管理するガブリエル・スターリング氏の辞任を望むと述べた。

一方、スターリング氏はオンライン記者会見でこのミスを「驚くべき失敗」と呼んだ。

ガブリエル・スターリング氏：
「これが監査を行う理由である。機器に問題はない。人為的なミスで票の未処理が発生した」

「私と秘書、そしてオフィス全体が動揺している。いまだかつて、このような問題が報告されたことはなかった。これは設備の問題ではない。誰かが適切に仕事を処理しなかった結果だ」

スターリング氏は未処理分を加えることで、バイデン氏のリードが800票ほど縮まったと述べた。

問題を受け、フロイド郡に連邦捜査局（FBI）の捜査官が派遣された。