◎2月18日の新規陽性は6,063件、死者は15人、直近1週間の平均陽性は4,000件を超えた。
2022年2月18日/香港のカリタス医療センター、屋外で治療を受けるコロナ患者(Kin Cheung/AP通信)

2月19日、香港政府はコロナウイルスの感染拡大に対処するために、1万床のベッドを備える隔離病棟を建設すると発表した。

保健当局によると、18日の新規陽性は6,063件、死者は15人、直近1週間の平均陽性は4,000件を超えた。新規は2月17日に記録した過去最多をわずかに下回ったものの、市内の医療機関は患者の急増に圧倒されている。

AP通信によると、市内の主要な医療機関のひとつであるカリタス医療センターは屋外にベッドを設置し、コロナ患者の治療にあたっているという。

病院の外で入院を待っていた女性はAPの取材に対し、「寒くて凍えそうです」と語った。

政府はカリタス医療センターを含む多くの病院が患者の急増に苦労していることを受け、隔離病棟の建設を決めた。報道によると、隔離病棟はペニーズベイ隔離センターの敷地内と人口の多いカイタック地区に建設される予定で、中国本土の建設作業員が派遣されるという。

また政府は急増を食い止めるため、旅行や仕事の規制を強化している。

林鄭 月娥(りんてい げつが)行政長官は18日、「公衆衛生上のリスク」を理由に行政長官選挙を6週間延期すると発表した。

行政長官は記者会見の中で、「市内の病院は手一杯の状態」と述べた。

本土から派遣される建設作業員のチームは2020年初頭に武漢市に1,500床と1,000床の隔離施設を10日間で建設した実績を持っている。また香港政府によると、チームは商業施設を含む16棟の建物を隔離施設に改造したこともあるという。

林鄭 月娥 行政長官はホテル、スポーツ施設、公営住宅も患者の収容に利用すると述べた。

政府の最高医療顧問であるトニー・コ氏は19日に放送されたラジオインタビューの中で、一部の患者が屋外で治療を受けていることを謝罪した。これらの患者は数日中に別の施設に移されると伝えられている。

市内の医療機関は共産党のゼロコロナ政策に基づき、症状の有無にかかわらず、陽性と診断された人を専用施設で隔離している。一部の専門家は無症状者の自宅待機を許可する時が来たと指摘している。

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