◎ギリシャの燃料税はEU加盟27カ国の中で最も高く、燃料価格の約3分の2を占めている。
2月13日、ギリシャ中央部の都市ラリサに集結した農民たちは、化石燃料価格の高騰に伴うエネルギーコストの上昇に抗議し、措置を講じなければ国内のすべての高速道路を閉鎖すると政府に圧力をかけた。
農民たちはカナダで進行中の抗議デモ、通称フリーダム・コンボイに触発され行動を起こしたと伝えられている。
ラリサ南部の高速道路に集まった農民の代表は地元メディアの取材に対し、キリアコス・ミツォタキス首相との面会を要求すると述べた。
欧州諸国は化石燃料とエネルギーコストの急上昇に直面している。農民たちはガソリン、電気代、ガス代を抑えるための補助金の導入と、化石燃料価格の変動を反映する燃料費調整制度の廃止を求めている。
ギリシャの燃料税はEU加盟27カ国の中で最も高く、燃料価格の約3分の2を占めている。
ラリサの北部ティルナヴォス市の農民組合会長はAP通信の取材に対し、「ディーゼル燃料の価格はリットル約1.60ユーロ(約210円)まで上昇し、他の欧州諸国より70セントも高い」と述べた。
農民たちは10日ほど前からラリサと北西のコザニ市を結ぶ高速道路を封鎖している。13日には抗議の一環として道路に牛乳をまき散らした。
ティルナヴォス畜産組合の会長はソーシャルメディアに、「私たちと家畜は崖っぷちに追い詰められている」と投稿している。
ミツォタキス首相は抗議に関する声明を発表していない。