◎サヘル地域で活動しているイスラム過激派組織は犯行声明を出していないが、専門家は2012年初頭に本格化したサヘル紛争(マリ北部紛争)に関連する攻撃であることは明らかと述べた。
6月5日、ブルキナファソ政府は武装集団が北部の村を襲撃し、住民130人以上が殺害されたと発表した。
政府の報道官は記者団に対し、「イスラムジハード組織は6月4日の夕方頃にサヘル地域のヤガ州ソルハン村を襲撃した」と述べた。「市場と一部の民家が破壊されました...」
サヘル地域で活動しているイスラム過激派組織は犯行声明を出していないが、専門家は2012年初頭に本格化したサヘル紛争(マリ北部紛争)に関連する攻撃であることは明らかと述べた。
国連のアントニオ・グテーレス事務総長のスポークスマンは声明で、「憤慨している」と述べた。「国連は凶悪な攻撃を強く非難します。国際社会は地域内で続いている過激主義者の容認できない非人道的な攻撃を終結させるための支援を倍増させなければなりません」
ブルキナファソのロック・マルク・クリスチャン・カボレ大統領はツイッターに、「悪の勢力に団結して立ち向かわなければならない」と述べ、3日間喪に服することを宣言した。
現地メディアによると、ソルハン村の北約150kmに位置するタダリャト村でも住民14人が殺害されたという。国連・フランス・西アフリカ連合軍はサヘル地域で活発に活動しているイスラムジハード軍と戦闘を繰り広げている。
サヘル地域には5,000人以上のフランス軍が駐留しているが、ジハード軍の暴力は一向に収束せず、4月にはブルキナファソでスペイン人ジャーナリスト2人とアイルランドの保護活動家1人を含む50人以上が殺害された。ブルキナファソでは100万人以上が国内避難民になっている。
襲撃を受けたソルハン村の住民はAP通信の電話取材に対し、「攻撃発生後、村から約12kmのところにある診療所を訪ね、多くの負傷者を見た」と述べた。「医師以外の人も負傷者の手当てを行っていました。負傷者たちは武装集団が追いかけてくることを恐れていました」
ジハード軍は先月、ブルキナファソとニジェールの国境付近の町を襲い、少なくとも30人を殺害した。
ブルキナファソの脆弱な軍隊はジハード軍の対処に苦労している。政府は昨年、軍を支援するために民兵を募集すると発表したが、ジハード軍はこの支援に応じたボランティア民兵を標的にした。
一方、マリ共和国は軍事クーデターの影響でフランスと西アフリカ諸国経済共同体(ECOWAS)の支援を一時的に失い、国際社会の批判だけでなくジハード軍の脅威にもさらされている。フランスは先日、軍事政権から文民政府への民主的な移行が保証されるまで、マリ軍との合同作戦を中止すると発表した。
ブルキナファソ、東部ヤガ州のソルハン村