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▽イスラエルは3月2日にガザ国境を封鎖。それ以来、物資の搬入は完全に滞っている。
2025年5月1日/パレスチナ自治区、ガザ地区南部ラファの食料配給所(Getty Images/AFP通信)

米国の慈善団体「ワールド・セントラル・キッチン(WCK)」がパレスチナ・ガザ地区での活動を停止した。

WCKは7日、「ガザで食事を作ったりパンを焼いたりするための物資が底をついた」とSNSに投稿した。

それによると、WCKは過去1年半の間にガザ地区で1億3000万食以上の食事と2600万個のパンを提供したという。

WCKは声明の中で、「飲料水を配給することでパレスチナ人を支援し続けるが、イスラエルが封鎖を解除しない限り、食料配給を再開することはできない」と強調した。

またWCKは「食料と調理用燃料を積んだWCKのトラックは3月初旬からガザ国境で待機している。またヨルダンとエジプトでも追加の食料と機材を運び込む準備ができている」と述べ、イスラエルに国境封鎖を解除するよう求めた。

イスラエルは3月2日にガザ国境を封鎖。それ以来、物資の搬入は完全に滞っている。

この結果、地区内のパン屋は全て閉鎖。負傷者の治療に必要な医薬品の大半が枯渇する事態となっている。国連は未曽有の大飢饉が迫っているとして、イスラエルに封鎖を解除するよう呼びかけてきた。

ガザ当局は4月26日~5月2日の間に少なくとも57人が餓死し、その多くが子供であったと報告している。

イスラエルは国連を含む機関が大量の援助物資がイスラム組織ハマスの手に渡るのを容認していると非難。ハマスが民間人向けの物資を押収し、自軍のために使用していると主張している。

ハマスはこの疑惑を否定し、イスラエルが意図的に大飢饉を引き起こし、交渉を有利に進めようとしていると非難している。

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