◎この憲法改正により、大統領は直接選挙ではなく、議会で選出されることになった。
トーゴのニャシンベ大統領(Getty Images)

トーゴニャシンベ(Faure Gnassingbe)大統領が7日、大統領選の廃止を含む憲法改正案に署名した。

首都ロメの市民団体はこれを受け、ニャシンベ氏に辞任を求める抗議デモを続けると誓った。

この憲法改正により、大統領は直接選挙ではなく、議会で選出されることになった。

ニャシンベ氏の与党UNIRは先週末の議会選(一院制、定数91)で野党を圧倒したばかりである。

憲法改正により、大統領の任期は5年から6年となり、再選が禁じられた。

ニャシンベ氏の任期は2025年まで。しかし、父親から引き継いだこれまでの20年間はカウントされないため、2031年まで政権を維持できる可能性がある。

治安当局は改正案に抗議する市民団体を摘発。多くの逮捕者が出た。

選挙管理委員会はカトリック教会による選挙監視団の派遣を禁じた。

さらにメディア規制当局は外国人ジャーナリストの認定手続きを停止している。

トーゴの人口は約800万人。ニャシンベ氏と父親のエヤデマ(Gnassingbé Eyadema)前大統領による統治期間はまもなく59年目に突入する。

野党は過去の大統領選を「見せかけの出来レース」と呼んでいる。

新憲法により、与党は「首相のような」権限を持つ代表を選出する。人権団体はそれがニャシンベ氏の権力支配を拡大するもうひとつの手段になることを恐れている。

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