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▽野党は憲法秩序の回復と大統領選を要求するデモを9日に行う予定であった。
アフリカ西部・マリ、軍事政権を支持するデモ(Getty Images/AFP通信)

アフリカ西部・マリの軍事政権が野党の抗議デモに先立ち、全国で政治活動を禁じる命令を出した。軍当局が7日、明らかにした。

野党は憲法秩序の回復と大統領選を要求するデモを9日に行う予定であった。

しかし、国営テレビは7日、軍当局の声明を引用し、「治安維持のため、政党やその他政治団体の活動は追って通知するまで禁じられた」と報じた。

軍人や政界関係者で構成される全国評議会は先週、軍政を率いる最高指導者ゴイタ(Assimi Goita)大将を5年の任期で大統領に指名するよう勧告した。

また同評議会は全政党の解散と新党結成の条件強化を勧告した。

野党はこの勧告に反発し、5月3日にデモを行った。

2020年のクーデターで政権を奪取した軍政は当初、22年2月に選挙を実施すると約束したが、その後何度も延期している。

マリとその隣国ブルキナファソとニジェールは10年以上にわたって国際テロ組織アルカイダやイスラム国(ISIS)系組織と戦ってきた。

マリ北部を含むサヘル地域では多くの過激派が活動している。

3カ国の軍政は紆余曲折の末、サヘル諸国連合(AES)を形成し、ロシアに急接近。今年1月末に西アフリカ諸国経済共同体(ECOWAS)から正式に脱退した。

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