▽軍政とRSFは23年4月から首都ハルツームなどの支配権を争っている。
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アフリカ北東部・スーダンの準軍事組織「即応支援部隊(RSF)」がナイル川流域にある避難民キャンプを攻撃し、少なくとも11人が死亡した。当局が26日、明らかにした。
それによると、RSFの武装ドローンおよび自爆ドローンが飛来し、複数のテントが吹き飛んだという。
RSFは声明で関与を否定。軍が偽情報を拡散するためにキャンプを攻撃したと主張した。
RSFは過去数カ月間、中部と北部の軍が支配する地域の発電所などをドローンで攻撃してきた。
ロイター通信は目撃者の話しとして、「大きな爆発音を聞き、焼け焦げたテントの中から2家族の遺体を見つけた」と伝えている。
軍政とRSFは23年4月から首都ハルツームなどの支配権を争っている。
この内戦は世界最悪の人道危機に発展。人口の半数以上にあたる約2500万人が飢餓に直面し、数万人が死亡、1400万人以上が避難を余儀なくされ、うち約500万人が周辺国に逃れたと推定されている。
激戦が続くダルフール地方では複数の地域で餓死者が出ているという情報もある。被害の全容は明らかになっておらず、調査が進む目途も立っていない。
国連は23年4月~24年6月の間にハルツームだけで2万6000人以上が死亡。さらに数千人が病気や栄養失調などで死亡したと推定している。
正確な死傷者は明らかになっていないが、昨年公表されたデータによると、開戦から14か月間でハルツームだけで6万1000人が死亡した可能性がある。
RSFは先週、北ダルフール州エルファーシルへの攻撃を本格化させた。
RSFは1年ほど前からエルファーシル奪取を試みてきた。それ以来、RSFは同市とその近郊にある複数の難民キャンプを何度も攻撃している。