▽フィリピンと中国は南シナ海の領有権をめぐり、衝突を繰り返している。
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フィリピンのマルコス・ジュニア(Ferdinand Marcos Jr.)大統領は25日、中国共産党が同国の選挙に干渉した疑いがあるという安全保障当局の警告を受け、関係閣僚に調査を開始するよう命じた。
大統領府の報道官は記者会見で、「マルコス・ジュニア大統領はこの事件の背後にいる外国勢力を特定し、真実を明らかにするよう命じた」と語った。
また報道官は中国を念頭に、「これは本当に憂慮すべき事態であり、徹底的に調査する」と述べた。
国家安全保障会議のトップは24日、議会上院の公聴会で、「来月の総選挙に先立ち、中国による情報操作の兆候が検出された」と明らかにした。
マルコス・ジュニア氏に近い上院議員のひとりも今週、在フィリピン・中国大使館を含む中国当局が5月の選挙で親中派の議席を伸ばすために、SNSなどを駆使して広報活動を展開していると警告していた。
それによると、在フィリピン・中国大使館は地元のマーケティング会社に親中派を宣伝するための費用を支払っていたという。議員はその証拠として大使館が発行したとされる小切手のコピーを提示した。
在フィリピン・中国大使館はこの告発を否定している。
フィリピンと中国は南シナ海の領有権をめぐり、衝突を繰り返している。
5月の議会選挙、特に上院(定数24)の12議席を争う選挙は国政に大きな影響を与える可能性がある。