▽中銀は先週、イスタンブール市長の逮捕によって通貨リラやその他資産が暴落する中、インフレ期待値が若干高まったことを受け、利下げサイクルを停止した。
.jpg)
トルコ中央銀行が25日に公表したデータによると、25年4月のインフレ期待値が上昇に転じたという。
中銀の調査では4月の実質セクターのインフレ期待値は0.6ポイント上昇し41.7%であった。家計の期待値は59.3%でほぼ変化なし。市場参加者の予想は1ポイント上昇の25.6%で、家計との間には大きな隔たりがある。
中銀は先週、イスタンブール市長の逮捕によって通貨リラやその他資産が暴落する中、インフレ期待値が若干高まったことを受け、利下げサイクルを停止。政策金利である1週間物レポ金利を42.5%から46%に、翌日物貸出金利と借入金利をそれぞれ49%と44.5%に引き上げた。
中銀は先週の声明で、「インフレ期待と価格行動は引き続きディスインフレ・プロセスにリスクをもたらしている」と述べていた。
消費者物価指数(CPI)は3月に38.1%まで鈍化。2月は39.05%であった。中銀は年末までに24%に低下すると予想している。