▽シリア内戦の犠牲者は50万~60万人と推定されている。被害の全容は明らかになっておらず、調査が進む目途も立っていない。
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国際通貨基金(IMF)のゲオルギエワ(Kristalina Georgieva)専務理事は24日、シリアが世界経済に再び復帰できるよう支援する予定であると明らかにした。
ゲオルギエワ氏はワシントンDCの記者団に対し、シリア中央銀行の総裁と財務相が今週、IMF・世界銀行春季総会に20年以上ぶりに出席したと明らかにした。
またゲオルギエワ氏は「シリアが世界経済に復帰できるよう、再建を支援する」と強調した。
IMFと世銀はワシントンDCでの会合の傍ら、シリア暫定政府の高官などと協議し、復興について話し合った。
シリア政府高官の米国訪問は昨年12月にアサド政権が崩壊して以来初。米国の共和党議員団は先週、シリアの首都ダマスカスを訪問し、シャラア(Ahmed al-Sharaa、通称ジャウラニ)大統領らと会談していた。
シャラア氏は欧米諸国に対し、アサド政権時代に科した制裁の解除を求めている。
シリア内戦の犠牲者は50万~60万人と推定されている。被害の全容は明らかになっておらず、調査が進む目途も立っていない。14年間に渡る戦闘で多くの街が廃墟と化した。
米政府はシャラア氏に対する1000万ドルの報奨金を解除している。