▽トルドー前政権末期の自由党の支持率は23％、保守党は45％であったが、カーニー氏の就任後、逆転した。
カナダのカーニー（Mark Carney）首相が23日、激戦州のひとつである西部ブリティッシュコロンビア州を訪れ、有権者に支持を呼びかけた。
下院議会選（定数338）が4月28日に迫る中、カーニー氏の与党・自由党の支持率は最大野党・保守党を6％近く上回っている。
トルドー前政権末期の自由党の支持率は23％、保守党は45％であったが、カーニー氏の就任後、逆転した。
トランプ（Donald Trump）米大統領の敵対的なアプローチでカナダ国民のナショナリズムが高まり、米国に毅然と対応するカーニー氏を支持する人が増えているとみられる。
公営カナダ放送協会（CBC）によると、自由党は最も人口の多いオンタリオ州とケベック州でリードしている。
一方、ブリティッシュコロンビア州の43選挙区の支持率は拮抗しており、どちらが勝ってもおかしくない情勢だ。
22日に発表されたナノスの世論調査（回答1313人）によると、自由党の全国支持率は44.1％、保守党は38.5％、左派の新民主党（NDP）は7.7％であった。
トランプ氏はカナダとメキシコに対する25％の関税について、米国・メキシコ・カナダ協定（USMCA）対象の製品に関しては発効を延期。鉄鋼、アルミニウム、自動車に対する25％の関税は発効している。
