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▽ペソはこの1カ月、1ドル=1050~1200ペソで推移している。23日の取引は1ドル=1160ペソで引けた。
アルゼンチン、首都ブエノスアイレスの食料品店(Bloomberg)

アルゼンチン中央銀行が23日、自国通貨ペソが最近実施した取引バンドの下限に突入するとの見通しを示した。

中銀は今月、通貨ペソの対米ドル・ペッグ(固定相場制度)を廃止し、取引バンド制度(為替相場の動きを予め定められた変動可能な許容範囲内に制限する)を採用した。

これにより、ペソは1ドルあたり1000~1400ペソの間で取引されるようになった。

ワシントンで開幕したIMF・世界銀行春季総会の傍ら、国際金融研究所のカンファレンスに出席したアルゼンチン中銀の副総裁は、「この新興国安定化プログラムにより、ペソは最終的に通貨高になる」と述べた。

また副総裁は、「これは非常に良いプロセスであり、通貨が下限に到達することを期待している」と強調した。

さらに、「これは金融政策のジレンマであり、中央銀行はその時点で、自国通貨を強くしている過剰なドルをすべて購入し、ペソを発行する用意がある」とした。

副総裁はアルゼンチン国債のスプレッド(国債を保有するために投資家が要求するプレミアム)が縮小していることにも言及した。

通貨統制の廃止を主張するミレイ(Javier Milei)大統領は先週、ペソが1ドル=1000ペソの下限を割り込まない限り、中銀が介入することはないという考えを示していた。

ペソはこの1カ月、1ドル=1050~1200ペソで推移している。23日の取引は1ドル=1160ペソで引けた。

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