▽事故は市近郊にあるクラブ「ジェットセット」で4月8日未明に発生。屋根が突然崩落し、231人が死亡、200人近くが負傷した。
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中米ドミニカ共和国・首都サントドミンゴのナイトクラブの屋根が崩落した事故のついて、クラブのオーナーが23日、当局による調査が完了するのを待っていると明らかにした。
事故は市近郊にあるクラブ「ジェットセット」で4月8日未明に発生。屋根が突然崩落し、231人が死亡、200人近くが負傷した。
クラブのオーナーである実業家のエスパイラット(Antonio Espaillat)氏は地元テレビ局のインタビューで、「施設管理者から屋根の構造に問題があるという報告は受けていなかった」と語った。
またエスパイラット氏は犠牲者に哀悼の意を表し、「当局による公式調査の結果を待っている」と述べた。
さらに、当局が調査を行っている間、自身の弁護団が独自の調査を開始するかどうかを検討していると明らかにした。
エスパイラット氏はドミニカで50のラジオ局を所有する有名な実業家で、事故発生時、米ラスベガスで会議に出席していた。
地元メディアによると、クラブは2000年と2015年に修繕工事を行ったという。この際、構造に大きな問題は確認されなかったとして、営業を継続してきた。
屋上には10年ほど前に設置された6台のエアコンと3つの貯水タンクがあった。エスパイラット氏によると、クラブは防水の問題を抱えていたが、管理者が日常的に点検を実施、対処していたという。
クラブでは当時、政治家、スポーツ選手、その他著名人が参加するコンサートが開かれていた。
屋根は数秒で完全に崩落。会場全体がコンクリート片で押しつぶされた。
屋根が崩落した原因は明らかになっていない。国内外の専門家チームが調査を続けている。