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▽CDCによると、今年の感染者の97%がワクチン未接種者または接種状況不明者である。
2025年3月1日/米テキサス州、麻しんワクチン接種の様子(AP通信)

テキサス州西部で報告された麻しん(はしか)感染者が624人に達した。保健当局が22日、明らかにした。

それによると、過去5日間の新規感染者は27人。これまでに少なくとも64人が入院している。

全米で昨年確認された麻しん患者は285人であった。疾病対策センター(CDC)はテキサス州の流行を「過去数十年で最悪」と説明している。

麻しんは「麻しんウイルス」によって引き起こされる急性の全身感染症。ウイルスの感染経路は空気感染、飛沫感染、接触感染で、ヒトからヒトへ感染が伝播し、その感染力は非常に強い。

免疫を持っていない人が感染するとほぼ100%発症し、一度感染すると一生免疫が持続すると言われている。

テキサス州保健サービス局(DSHS)によると、ほぼすべての患者がワクチン未接種者または接種状況不明。麻しん、おたふくかぜ、風疹(MMR)ワクチンを2回接種した人の発症は12例、1回接種は10例となっている。

感染内訳は5~17歳が最も多く、次いで4歳以下となっている。

DSHSによると、ニューメキシコ州と隣接するゲインズ郡の感染状況が特に深刻で、これまでに386人の患者が確認されている。

モンタナ州でも感染者が5人確認された。5人はモンタナ州外への旅行中に感染したとみられる。

モンタナ州保健サービス局(DPHHS)によると、同州で麻しん患者が確認されたのは35年ぶり。

ルイジアナ州、ミズーリ州、バージニア州の3州でも先週、今年初の麻しん患者が報告された。

全国の感染者数は22日時点で800人超。27州で報告されている。

CDCによると、今年の感染者の97%がワクチン未接種者または接種状況不明者である。

米国は2000年に世界保健機関(WHO)の麻しん排除認定を受けたが、この状態が続けば認定取り消しになる可能性がある。

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