▽国軍は前日、マシャール副大統領を支持する民兵に近い武装勢力が活動する北部の上ナイル州で空爆を実施。十数人が死亡したと伝えられている。
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アフリカ東部・南スーダン政府は17日、北部地域で戦闘が激化していることを受け、市民に避難を命じた。
国軍は前日、マシャール(Riek Machar)副大統領を支持する民兵に近い武装勢力が活動する北部の上ナイル州で空爆を実施。十数人が死亡したと伝えられている。
この武装勢力はキール(Salva Kiir)大統領に忠誠を誓う民兵と対立し、戦闘が激化。和平協定を脅かしている。
大統領府の報道官は記者会見で、「戦闘区域内にとどまったり、避難を拒む者はそれ相応の扱いを受けることになる」と警告した。
また報道官は「16日夜に空爆を行い、今後も継続する」と述べた。
空爆を受けたとされる上ナイル州の当局者は地元メディアの取材に対し、「この空爆で十数人の市民が死亡した」と語った。
軍は空爆の死傷者に言及していない。
国軍は上ナイル州でマシャール氏と同盟を結んでいる民兵とつながりのある武装勢力と衝突している。
南スーダンは2011年に独立。2年後の2013年、キール氏に忠実な組織がマシャール氏の支持勢力に攻撃を仕掛け、内戦が勃発。18年の和平合意で終結した。その犠牲者は40万人以上と推定されている。
キール氏はこの数週間、マシャール氏に忠誠を誓っているとされる政府高官を解任し、マシャール派を怒らせている。
マシャール氏は先月の声明で、「一方的な決定や命令による執拗な違反行為は2018年の和平合意そのものを脅かす」と警告していた。
国軍は今月初め、首都ジュバにあるマシャール氏の自宅を包囲。紆余曲折の末、マシャール派の幹部数人を逮捕した。