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▽M痘は中央・西アフリカでよくみられる感染症のひとつ。1970年にコンゴ民主共和国で初めて検出された。
M痘(エムポックス)ワクチン(Getty Images)

アフリカ西部・シエラレオネでM痘(エムポックス)の感染者が急増している。

アフリカ疾病予防管理センター(CDC)は8日、アフリカ大陸で今週確認されたM痘感染者の半数をシエラレオネが占めたと明らかにした。

M痘は中央・西アフリカでよくみられる感染症のひとつ。1970年にコンゴ民主共和国で初めて検出された。

重症化リスクは低く、感染者の大半は数週間で回復する。

死亡率は地域の医療体制によって異なるが、概ね1~3%ほど。潜伏期間は7~21日で、ほとんどの患者が10~14日で発症する。空気感染を起こした事例は確認されていない。

世界保健機関(WHO)は昨年8月に公衆衛生上の緊急事態を宣言。半年が経過した今も、アフリカ中央部を中心に感染者が確認されている。

アフリカCDCによると、シエラレオネでは過去1週間で384人の感染者が確認され、アフリカ大陸全体の感染者の50.7%を占めたという。

アフリカCDCの局長は8日のオンライン会見で、「シエラレオネの感染者数はこの1週間で63%も急増した」と語った。

また局長は「アフリカ大陸全体の濃厚接触者の追跡と検査能力をさらに向上させる必要がある」と述べた。

非常事態宣言後、シエラレオネで確認されたM痘感染者は800人を超えた。

ウガンダとブルンジの症例は減少、コンゴ民主共和国の症例は横ばいの兆候を示している。

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