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▽イタリアでは家父長制文化に深く根ざした事件が多発し、いくつかの凶悪事件はジェンダーに基づく犯罪に関する議論を再燃させている。
イタリア、首都ローマ、女子大生が殺害された事件に抗議するデモ(Getty Images/AFP通信)

イタリア政府が7日、刑法にフェミサイド(女性を標的とする殺人)を明記し、その刑罰を強化する法案を閣議決定した。

メローニ政権は国際女性デーに先立ち、この法案を承認。ストーカー行為やリベンジポルノといったジェンダーに基づく犯罪への対策を強化することで、女性を標的とする殺人や暴力を阻止するとしている。

地元メディアによると、上下両院の与野党議員はこの法案を概ね支持しているという。

メローニ(Giorgia Meloni)首相は声明で、「これは極めて重要な法案であり、女性を殺人した者は終身刑に処されることになる」と述べた。

またメローニ氏は「個人的な虐待、ストーカー行為、性的暴力、リベンジポルノなどの犯罪の刑罰も強化する」とした。

中道左派の野党はこの動きを歓迎する一方、「刑法改正は犯罪的側面に取り組むだけで、経済的・文化的な隔たりは未解決のままだ」と強調した。

イタリアでは家父長制文化に深く根ざした事件が多発し、いくつかの凶悪事件はジェンダーに基づく犯罪に関する議論を再燃させている。

2023年11月に女子学生(22歳)が元交際相手の男に刺殺された事件は波紋を呼び、大規模な抗議デモに発展。判事は昨年12月、被告に終身刑を言い渡した。

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