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▽首都ブラチスラバ中心部の広場に集まった人々は「恥を知れ」と唱えた。
2025年3月7日/スロバキア、首都プラチスラバ、政府与党に抗議する集会(AP通信)

スロバキア全土で7日、フィツォ(Robert Fico)首相と親ロシア政策に抗議するデモが行われ、数万人が参加した。

スロバキアでこの規模の反政府デモが行われたのは今年3回目。デモ隊はフィツォ氏が昨年末にロシアを訪問し、プーチン(Vladimir Putin)大統領と会談したことや、フィツォ氏がEUおよびNATOからの離脱をほのめかしていることに抗議している。

首都ブラチスラバ中心部の広場に集まった人々は「恥を知れ」と唱えた。

主催者によると、国内外の40以上の都市や町でフィツォ政権に抗議する集会やデモ行進を行ったという。

フィツォ氏はEUとNATO加盟を疑問視する発言や、ロシアにはウクライナに侵攻する安全保障上の理由があるという主張をめぐって辞任を求められている。

ブラチスラバのデモ参加者はフィツォ氏の顧問が親ロシア政策を推進していると主張した。

首相府の顧問のひとりは最近、ロシアがウクライナを「征服」すれば、スロバキアは最高に信頼できる隣国を持つことになると発言し、物議を醸した。

この顧問は欧州議会議員であり、フィツォ氏の与党・スメルの副代表を務めている。

フィツォ氏はウクライナ支援を停止するなど、EUの親欧米派に反旗を翻し、ハンガリーのオルバン(Viktor Orbán)首相と共にロシア寄りの姿勢を取っている。

ウクライナ政府は昨年末、ロシア産天然ガスをウクライナ経由で欧州にパイプライン輸送する契約を延長せず、この結果、スロバキアやハンガリーなどへのガス供給は停止された。

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