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▽4隻のうち2隻はイエメン沖で転覆。2人の乗組員が救助されたが、181人の移民と乗組員5人が行方不明になっているという。
アフリカ北東部・ジブチの海岸(Getty Images)

アフリカ北東部・ジブチからイエメンに向かっていた移民4隻が転覆し、少なくとも2人が死亡、186人が行方不明になっている。国連の国際移住機関(IOM)が7日に明らかにした。

それによると、4隻のうち2隻はイエメン沖で転覆。2人の乗組員が救助されたが、181人の移民と乗組員5人が行方不明になっているという。

イエメンの大部分を支配する親イラン武装組織フーシ派はコメントを出していない。

ジブチとイエメンの距離は最も近い地点で26キロほど。多くの移民がボロボロの木造船や頼りないゴムボートなどで横断を試みる。

IOMによると、このルートは人身売買組織の支配下にあり、女性や子供が標的になっている。男性はイエメンの戦地に送られることもあるという。

イエメンにたどり着いた移民は徒歩でUAE(アラブ首長国連邦)やサウジアラビアを目指す。湾岸諸国から帰国する者は同じルートを逆にたどる。

2023年にイエメンにたどり着いた移民は9万7200人に達し、21年の3倍になった。今月のIOMの報告書によると、昨年は6万1000人弱まで減少。おそらく海域のパトロールが強化されたためであろう。

IOMによると、過去10年間で少なくとも2082人の移民が航路上で行方不明になっている。イエメンで生活する移民は38万人と推定されている。

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