▽カスティジョ氏は2022年12月、議会を一時的に解散し、「特別緊急政府」を設置するとテレビ演説で発表した。
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南米ペルーのカスティジョ(Pedro Castillo)前大統領が4日、裁判所に出廷した。現地メディアが4日に報じた。
カスティジョ氏は2022年12月、議会を一時的に解散し、「特別緊急政府」を設置するとテレビ演説で発表した。
議会はこれを「クーデター」と呼び、糾弾。解散宣言を無視してカスティジョ氏の弾劾決議案を採決し、賛成多数で可決した。
カスティジョ氏はその後、国家反逆罪などの罪で逮捕された。
カスティジョ氏は軍部の支持を得ることができず、速やかに退陣させられ、クーデターを推進したと非難を浴びた。
カスティジョ氏の解任後、南部で大規模な抗議デモが勃発。数週間で少なくとも49人が死亡した。
カスティジョ氏の後任には副大統領のボルアルテ(Dina Boluarte)氏が就任。現在は保守政権を率い、議会の多数派である右派と同盟関係を築いている。
地元メディアによると、カスティジョ氏の裁判は首都リマの警察本部内で行われたという。
検察当局はカスティジョ氏に対し、34年の実刑判決を求めている。
カスティジョ氏は公判前の審問で議会解散令は実行されておらず、国家反逆罪は成立しないと主張していた。
リマの裁判所は昨年10月、収賄罪やマネーロンダリング(資金洗浄)の罪でトレド(Alejandro Toledo)元大統領に禁固20年6カ月の実刑判決を言い渡した。