▽検察当局はマドゥロ大統領に抗議したとして逮捕された人々を繰り返し釈放してきた。
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ベネズエラの検事総長が昨年7月の大統領選に関連する抗議デモで逮捕された110人の拘留措置を見直すよう命じた。現地メディアが3日に報じた。
検察当局はマドゥロ(Nicolas Maduro)大統領に抗議したとして逮捕された人々を繰り返し釈放してきた。
ロイター通信によると、今回の110人が釈放された場合、この半年で解放された人は2000人を超えることになるという。
マドゥロ氏に忠誠を誓う選挙管理委員会は昨年7月の大統領選の集計結果を公表せず、マドゥロ氏が得票率51%で勝利したと言した。
しかし、野党陣営は全国の電子投票機が印刷した集計表の80%以上を確保・精査した結果、全野党の統一候補であるゴンザレス(Edmundo González)氏の得票数はマドゥロ氏に2倍以上の差をつけていたことが明らかになった。
米国やEUを含む数十カ国が選挙の勝者をゴンザレス氏と認定。選管に透明性のある集計結果を公表するよう呼びかけてきた。
しかし、最高裁判所は8月末にマドゥロ氏の勝利を認定。さらにカラカスの地方裁判所は9月、ゴンザレス氏が選挙結果を捏造し、暴動を煽ったなどとして逮捕状を発行した。
この結果、ゴンザレス氏はスペインへの亡命を余儀なくされた。
トランプ(Donald Trump)米大統領は先週、石油大手シェブロン社によるベネズエラ産石油の輸出許可を打ち切ると発表。シェブロン社は米政府によるベネズエラ制裁を免除され、米国内にベネズエラ産石油を輸入・販売することを許可されている。