スポンサーリンク
▽9人の中には最初の犠牲者である男性医療従事者が含まれている。死亡したのはこの男性のみである。
2025年2月3日/ウガンダ、首都カンパラ、エボラワクチンを準備する医療従事者(AP通信)

アフリカ東部・ウガンダ保健当局は11日、エボラ出血熱への感染が確認された人が9人となり、265人が濃厚接触者に認定され、医療機関の監視下に置かれていると明らかにした。

それによると、9人の中には最初の犠牲者である男性医療従事者が含まれている。死亡したのはこの男性のみである。

この男性は首都カンパラの国立病院に入院したものの、1月29日に亡くなった。

ウガンダでエボラウイルスが確認されたのは2000年に初めて患者を報告して以来9回目。今回もスーダン株が流行した。

エボラウイルスはリスクグループ4に該当するウイルスのひとつで、治療開始が遅れると致死率は90%に達する。感染者の血液、臓器、体液に直接触れることで感染する。

前回ウガンダで流行したウイルスもスーダン株で、1976年にザイール(現コンゴ民主共和国)で初めて確認された株とは異なる。

スーダン株の感染力はザイール株に比べると弱く、死亡率も低いとされる。

保健省によると、8人の患者は病院で治療を受け、容体は安定しているという。そのうち7人はカンパラの国立病院に、もう1人は東部ムバレの病院に入院している。

亡くなった男性は最初にカンパラで診察を受け、その後ムバレに移動。症状が回復しなかったため、カンパラに戻った。

カンパラでは3日からスーダン株ワクチンの臨床試験が行われている。国際エイズワクチン推進構想(IAVI)が世界保健機関(WHO)の要請を受け、試験用ワクチンを提供した。

WHOは調査チームを現地に派遣し、地元当局と協力して臨床試験を行うとしている。またWHOはワクチン候補について、「臨床試験プロトコルによって有効性と安全性を検証する」としている。ワクチンメーカーは明らかにしていない。

ウガンダでは22年末にエボラウイルスが流行。143人が感染し、うち55人が死亡した。この流行は23年1月に終息が宣言された。

WHOは前回流行時、▽米国の研究所が開発したワクチン▽英オックスフォード大学とワクチン研究機関が開発したワクチン▽国際エイズワクチン推進構想(IAVI)などが協力して開発したワクチンの臨床試験を行った。

アフィリエイト広告
スポンサーリンク