▽消防によると、中央部と南部では8日午前の時点で少なくとも15件の山火事が延焼中。
![](https://kagonma-info.com/wp-content/uploads/2024/02/2024年2月4日/チリ、中部バルパライソの住宅地(Esteban-Felix/AP通信).jpg)
南米チリのボリッチ(Gabriel Boric)大統領は8日、山火事が猛威を振るっている中央部と南部の2地域に非常事態を宣言し、夜間外出禁止令を発令した。
それによると、非常事態令は森林、田畑、家屋、人命を守ることを目的としている。また火事場泥棒やその他犯罪を抑止するために夜間の外出を禁じる。
ボリッチ氏は記者会見で、「首都サンティアゴの南方で山火事が延焼中であり、その大部分が人為的に起こされたものである」と語った。
またボリッチ氏は警察当局が各地で捜査に当たっているとしたうえで、市民に対し、野焼きや屋外でのバーベキュー、花火などを控えるよう要請した。
消防によると、中央部と南部では8日午前の時点で少なくとも15件の山火事が延焼中。死傷者の情報はない。チリの気温は連日40度近くに達している。
警察はこの数週間で放火犯を含む60人以上を逮捕したと報告している。
中部バルパライソ州では昨年2月、大規模な山火事により130人以上が死亡、1000棟の以上の家屋が消失した。