▽両首脳は7日の午後3時30分から電話会談を行う予定であった。
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トランプ(Donald Trump)米大統領が中米パナマのムリノ(José Raúl Mulino)大統領との電話会談を延期した。パナマ外務省が7日、明らかにした。
それによると、両政府が日程を調整している。
パナマ外務省は声明で、「日程が決まり次第、通知する」としている。
両首脳は7日の午後3時30分から電話会談を行う予定であった。
米国務省は5日、パナマ政府が米船舶のパナマ運河通行料を免除することに合意したと発表した。
しかし、パナマ運河庁はこの発表を否定。「運河の通行料に変更はない」と強調した。
ムリノ氏も声明を出し、「米国が偽情報を流している」と批判した。
トランプ氏はパナマ運河の通行料が高騰していることに不満を示し、パナマ政府に運河の管理権を米国に返還するよう求めている。
またトランプ氏は「パナマ政府が約束を破り、運河を中国に譲り渡した」と主張している。
パナマ運河は世界で最も交通量の多い航路のひとつ。トランプ政権の焦点のひとつとなっている。
ムリノ氏は今週、ルビオ(Marco Rubio)米国務長官との会談後、中国の大経済圏構想「一帯一路」への参加を打ち切ったと明らかにした。
米国は1914年にパナマ運河を建設し、何十年もの間、運河周辺の領土を管理してきた。米政府は共同管理の期間を経て、1999年に運河の管理権をパナマ政府に引き継いだ。
米国はパナマの最大の貿易相手国であり、2012年に米国・パナマ自由貿易協定(FTA)を結んでいる。