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▽トランプ氏はラマポーザ氏が先月署名した土地収用法を非難しているとみられる。
南アフリカのラマポーザ大統領(左)とトランプ米大統領(Getty Images)

南アフリカラマポーザ(Cyril Ramaphosa)大統領が3日、米政府効率化省(DOGE)のマスク(Elon Musk)氏と話し、南アに関する誤った情報が拡散していることに懸念を示した。

南ア出身のマスク氏は同日、ラマポーザ政権が白人を不当に扱い、人種差別的な法律を公布したと主張した。

南ア大統領府によると、ラマポーザ氏はマスク氏との電話会談で、「政府は憲法に明記されている法の支配、正義、公正、平等を尊重している」と念押ししたという。

トランプ(Donald Trump)大統領は南ア政府が土地を「没収」し、特定の階級の人々を不当に扱っているとSNSに投稿。南アに対する援助を停止すると表明した。

またトランプ氏は「問題の法律」に関する完全な調査が出るまで、南アへの援助が再開されることはないと強調した。

マスク氏はこの発言から数時間後、X(旧ツイッター)への投稿で、ラマポーザ氏を非難した。

トランプ氏はラマポーザ氏が先月署名した土地収用法を非難しているとみられる。

これは公共事業など、公益性の高い事業のために土地の所有者から土地を収用することを認めるもので、話し合いで合意が得られた場合には任意の売買契約を締結する。しかし、補償金額などの条件面で折り合いがつかず、事業の進行が滞る場合には土地の収用を可能とする。

ラマポーザ氏はトランプ氏の発言に即座に反応。「今のところ土地収用は行われておらず、政府が特定の階級の人々を不当に扱っているという主張は誤りである」と反論した。

一部のアナリストはマスク氏がラマポーザ氏の批判に回ったことについて、自身の宇宙開発企業スペースXが提供する衛星インターネットサービス「スターリンク」のライセンスを南アが取得していないことに腹を立てているためと指摘している。

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