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▽トランプ氏は1日、メキシコとカナダの輸入品に25%の関税、中国に10%の追加関税を課す大統領令に署名。2月4日に発効する予定であった。
トランプ米大統領(左)とトルドー加首相(Getty Images/AFP通信)

カナダのトルドー(Justin Trudeau)首相は3日、トランプ(Donald Trump)米大統領と電話会談を行い、米国によるカナダ製品への関税発動を30日間延期することで合意したと明らかにした。

トルドー氏はX(旧ツイッター)への投稿で、「トランプ大統領とこの日2回目の電話会談を行い、カナダの輸入品に対する関税を少なくとも30日間延期することで合意した」と書いた。

またトルドー氏は「フェンタニルの密輸に対抗するための特別担当官のポストを新たに設置し、両国の国境を恒久的に監視することを約束した」と明らかにした。

トランプ氏は1日、メキシコとカナダの輸入品に25%の関税、中国に10%の追加関税を課す大統領令に署名。2月4日に発効する予定であった。

トランプ氏は3日、ホワイトハウスの記者団に対し、シェインバウム(Claudia Sheinbaum)大統領と電話で話し、関税措置を1カ月間先延ばしすることで合意したと明らかにした。

シェインバウム氏もX(旧ツイッター)に声明を投稿。「米国との合意の一環として、麻薬、特にフェンタニルが米国に流入するのを阻止するため、1万人の州兵を米国国境に派遣する」とした。

またシェインバウム氏は、「トランプ大統領もメキシコへの米製銃器の流入を阻止するために努力することを約束した」と述べた。

トランプ氏はメキシコとカナダの麻薬・移民対策を非難し、「米国が求めるレベルの措置を導入するまで関税を維持する」と述べていた。

トランプ氏はフェンタニルの流入阻止と取り締まり強化を公約の一つに掲げている。米国内におけるフェンタニルの過剰摂取による死者は年間7万~8万人と推定されている。

フェンタニルは2ミリグラム服用しただけで死に至る可能性があり、その効果はモルヒネの100倍といわれている。

米国に流入するフェンタニルの99.9%がメキシコ産である。カナダ政府はトランプ氏がカナダとメキシコの麻薬・移民流入を同列に扱っていることを批判してきた。

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