▽同国のインフレ率は24年1月に28.3%を記録して以来、低下している。
パキスタンの国家統計局は3日、先月の消費者物価指数(CPI)が前年同月比2.4%増となり、10年ぶりの低水準になったと発表した。
同国のインフレ率は24年1月に28.3%を記録して以来、低下している。
国際通貨基金(IMF)は昨年9月、パキスタンに対する70億ドル(約1兆円)の新規融資を承認した。
それ以来、同国はゆっくりとだが、経済回復の道を歩んでいる。
IMFは3月までにパキスタン政府の財政状況や政策を審査することになっており、政府と中央銀行は目標達成に自信を示している。
中銀は昨年6月、主要政策金利を史上最高の22%から引き下げた。それ以来、インフレ率は順調に低下し、中銀の目標値である2%に迫っている。
24年12月のインフレ率は前年同月比4.1%増、過去6年間で最低となった。
中銀総裁は3日の記者会見で、「インフレ率は低下するだろうが、コア・インフレ率(価格変動が大きい食品とエネルギーを除外したインフレ率)は依然として高い」と指摘していた。
また総裁は「今年6月までに通年のインフレ率は5.5~7.5%まで低下すると予想している」と述べた。