▽違反者は10年以下の懲役刑と重い罰金刑を科されることになる。
オーストラリア政府は3日、反ユダヤ主義やオンライン過激主義の増加に対抗する取り組みの一環として、右翼オンライン・ネットワーク「テログラム(Terrorgram)」に制裁を科した。
ウォン(Penny Wong)外相は声明で、「今回の制裁でテログラムに関わることが犯罪となる」と述べた。
またウォン氏はテログラムの関係者を摘発することで子供たちを極右過激主義から切り離すとした。「テログラムは白人至上主義や人種差別を動機とする暴力を助長するオンライン・ネットワークであり、今後、それにかかわる行為は犯罪となる...」
オーストラリア政府がオンラインを基盤とする団体に制裁を科したのはこれが初めてである。
違反者は10年以下の懲役刑と重い罰金刑を科されることになる。
またオーストラリア政府は国家社会主義教団、ロシア帝国運動、ゾネンクリーグ・ディビジョン、ザ・ベイスの4つの右翼団体に対する制裁を更新した。
バイデン前米政権は1月、テログラムを暴力的な白人至上主義を助長する団体に指定。イギリス政府も昨年4月、この組織に所属したり、宣伝したりすることを禁じる法律を施行した。
テログラムは主にテレグラムで活動し、反ユダヤ、反移民、反有色人種、反イスラム、白人至上主義などを宣伝している。