▽シャラア氏は今週、大統領に就任した。
シリア暫定政権のアハマド・シャラア(Ahmed al-Sharaa、通称ジャウラニ)暫定大統領が来週、就任後初の外遊でサウジアラビアを訪問する予定である。現地メディアが1日に報じた。
シャラア氏は今週、大統領に就任した。
カタールの衛星テレビ局アルジャジーラによると、シャラア氏は2日間サウジアラビアに滞在し、政府高官と両国間の関係強化について話し合う予定だという。
シャラア氏はアサド旧政権を打倒したタハリール・アルシャーム機構(HTS)の最高指導者であり、かつて国際テロ組織アルカイダに所属していたが、現在はアルカイダとの関係を否定している。
シャラア氏は自らを多元主義と寛容の擁護者と呼び、女性と宗教的少数派の権利を守ると約束している。
米国は最近までシャラア氏に1000万ドルの懸賞金をかけていたが、先月、米国の代表団がダマスカスを訪れ、面会した後、これを取りやめた。
シャラア氏は大統領として、新憲法が採択されるまで国を率いる。
サウジのサルマン国王(King Salman)とサルマン皇太子(Crown Prince Mohammed bin Salman)はシャラア氏の大統領就任に合わせて祝電を送っていた。
シャラア氏は先月、アルジャジーラのインタビューで、「サウジアラビアがシリアの将来において大きな役割を果たすことは間違いない」と述べていた。
サウジ外相は先週、ダマスカスを訪問し、シャラア氏らと会談。アサド政権に対する国際的な制裁を解除する取り組みを支援すると表明した。