▽事故は人類最大の集いとされるヒンズー教の宗教行事「クンブメーラ」が行われているプラヤグラージのガンジス川近くで29日未明に発生。大勢が将棋倒しになった。
インド北部プラヤグラージの宗教行事会場で群衆事故が発生し、少なくとも30人が死亡、数十人が負傷した。地元当局が29日、明らかにした。
それによると、事故は人類最大の集いとされるヒンズー教の宗教行事「クンブメーラ」が行われているプラヤグラージのガンジス川近くで29日未明に発生。大勢が将棋倒しになったという。
AP通信は当局者の話しとして、「死傷者の数はさらに増加する可能性が高い」と報じた。
報道によると、最初の混乱は午前1時頃に発生したとみられる。ソーシャルメディアで共有された動画には事故現場から逃れようとする人々の姿が映っていた。
モディ(Narendra Modi)首相はX(旧ツイッター)に声明を投稿。犠牲者に哀悼の意を表した。
またモディ氏はこの事件に関して州首相や関係当局と連絡を取り合っていると述べた。
事故の経緯は明らかになっておらず、地元メディアによると、警察が関係者から話しを聞いている。
クンブメーラでは国内外から集まった巡礼者がガンジス川などで沐浴する。沐浴すると罪が清められ、救済がもたらされるという。
当局によると、1月13日に行事が始まって以来、これまでに2億人が参加。来月26日までの参加者は4億人と予想されている。
当局は巡礼者のために、川岸に広大なテント村を建設。3000のキッチンと15万のトイレを備え、道路、電気、水道、通信塔、11の病院もある。