▽コロンビア外務省はX(旧ツイッター)に声明を投稿。「移民たちは市内の病院でメディカルチェックを受けた後、帰宅する予定だ」と書いた。
コロンビア政府は28日、米国内で拘束されたコロンビア出身の不法移民を乗せた米軍機2機が首都ボゴタの国際空港に到着したと発表した。
それによると、カリフォルニア州サンディエゴを出発した1機は110人、テキサス州エルパソを出発したもう1機は91人を移送したという。
空港内でロイター通信の取材に応じた男性は「米国にいたのはわずか12日間だった」と語った。「より良い生活を求めて米国に入りましたが、ダメでした...」
コロンビア外務省はX(旧ツイッター)に声明を投稿。「移民たちは市内の病院でメディカルチェックを受けた後、帰宅する予定だ」と書いた。
コロンビア政府は26日、不法移民を乗せた米軍機の着陸要請を拒否。トランプ(Donald Trump)大統領はこれに激怒し、関税、制裁、渡航禁止などの報復措置を取ると表明した。
両国は罵り合いの末、26日深夜に不法移民の送還で合意した。
トランプ氏はコロンビアの全輸入品に25%の緊急関税を課すこと、それを1週間後に50%に引き上げること、コロンビア政府高官らへの渡航禁止とビザ(査証)発給取り消し、金融制裁発動、コロンビア国民の国境検査強化などを命じていた。
コロンビアに対するトランプ氏の「警告」は他の中南米諸国を震え上がらせ、「移民の受け入れを拒否すれば制裁を科される」という懸念が高まっている。
コロンビア政府は米国の要求を受け入れ、経済的大惨事を回避した。
コロンビア政府は移民が犯罪者のように扱われていると指摘。手錠をかけて送還すべきでないと非難している。