▽増税と昨年の干ばつの影響で食料品価格が軒並み上昇し、消費者物価指数(CPI)を押し上げている。
アフリカ南部・ジンバブエの1月のインフレ率がドル建てて14.6%、現地通貨建てで10.5%上昇した。
地元のエコノミストによると、増税と昨年の干ばつの影響で食料品価格が軒並み上昇し、消費者物価指数(CPI)を押し上げているという。
財務省はファーストフードに0.5%、スポーツ賭博の収益に10%の課税を導入した。
ジンバブエは昨年4月末、金に裏打ちされた新通貨ZiG(ジンバブエ・ゴールドの略)を発行したが、アナリストの予想通り、9月に切り下げられた。
国内での取引のほとんどがいまだに米ドルのような外貨に依存している。
切り下げ以来、ZiGはさらに下落している。
中央銀行によると、29日時点の取引価格は「1ドル=26.3ZiG」前後。
ZiGの最高額面は200ZiG紙幣。闇市場では「1ドル=40~50ZiG」で取引されている。
ジンバブエが過去10年間で導入した通貨はこれで3つ目。中銀によると、ZiGは金と外貨準備に裏打ちされ、その価値を守ることできるという。
ジンバブエ通貨の信頼は2008年のハイパーインフレでその価値を一掃して以来、低迷している。
当時のインフレ率は世界記録とされる50億%に達し、政府が発行した100兆ジンバブエ・ドル紙幣は伝説になった。
2009年に発足した連立政権はジンバブエ・ドルを廃止し、米ドルと南アフリカの通貨ランドを法定通貨に採用。その後、2019年にRTGSドルを導入し、その価値は米ドルと等価であると規定した。