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▽トランプ氏はパナマ運河の通行料が高騰していることに不満を示し、運河の管理権を米国に返還するよう求めている。
2025年1月20日/米ワシントンDCホワイトハウス、大統領令に署名するトランプ大統領(ロイター通信)

中米パナマの国連大使が21日、トランプ(Donald Trump)米大統領によるパナマ運河奪還宣言に深刻な懸念を表明し、国連に警告を発した。

アルバ(Eloy Alfaro de Alba)大使は国連に提出した書簡の中で、「国連憲章に基づき、いかなる国の領土保全または政治的独立に対する武力による威嚇または武力の行使も、その国際関係において慎まなければならない」と指摘した。

この書簡は国連事務総長宛に送られ、15カ国からなる安全保障理事会で回覧された。

トランプ氏はパナマ運河の通行料が高騰していることに不満を示し、運河の管理権を米国に返還するよう求めている。

トランプ氏は20日の就任式でもパナマ運河に言及。パナマ政府が約束を破り、運河の運営権を中国に譲り渡したと非難した。

トランプ氏は就任宣誓の数分後、「中国に譲渡したのではない。我々はパナマに譲渡したのだ。それを取り戻すのだ」と語った。

アルバ氏はパナマのムリノ(José Raúl Mulino)大統領がトランプ氏の発言を否定したことも書簡に明記した。

米国は1914年にパナマ運河を建設し、何十年もの間、運河周辺の領土を管理してきた。しかし、米政府は共同管理の期間を経て、1999年に運河の管理権をパナマ政府に引き継いだ。

米国はパナマの最大の貿易相手国であり、2012年に米国・パナマ自由貿易協定(FTA)を結んでいる。

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